プロフィール

野島 貞吉先生
担当科目:基礎英文法、イディオム特訓
慶応Boyのカリスマ先生
留学に行った学生たちのだれもが崇拝するカリスマ的存在。
文法の裏に隠される欧米人の考え方をドラマ仕立てに伝授する基礎英文法の授業はトリビアがいっぱい!
1コマも休みたくないという学生続出。そんな慶応Boy の趣味はゴルフ。
2017年4月
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イチローの活躍を見てきました!

4月1日(日)にエドモンズ大学とショアライン大学の学生117名がシアトルに到着してから、アッと言う間に、3週間が過ぎました。到着後、ホストとのコミュニケーションや米国での新生活に戸惑っていた学生達も、段々と慣れてきて、毎日元気に通学しています。しかしながら、4月に入ってからも、雨の日が続き、学生達は、毎日傘を携帯しなければならない生活にうんざりしたことだと思います。

そんな中、オリエンテーションも終わって英語授業(ESL) がスタートし、そのESL授業の一環で、英語講師と共に、4月19日(水)にSafeco球場でのシアトル・マリナーズ野球観戦に出掛けました。何と、この日は、イチローのいるマイアミ・マ-リンズとの対戦でした。リーグの違うマーリンズとの対戦は、あまりシアトルでは行なわれず、しかもイチローが出場する試合をちょうど観戦できる確率は非常に小さいです。実際に、シアトルでのプレーは3年ぶりだったそうです。古巣のマリナーズとの対戦で、観客全員がイチローに敬意を表して、スタンディング・オベーションで彼を迎えました。こんな試合に出会えるなんて、幸運な学生達ですね。

しかも、この試合で、9回にイチローは今季の初本塁打を放ちました。イチロー選手も、そろそろ現役を引退するはずですので、活躍するその姿を生で見ることの出来るチャンスは、そうないと思います。ホームランを打って、悠然とホームベースへ向かって走るイチローの姿を見ることが出来たとは、本当にラッキーです。留学生活の中の良い思い出の一つになったのは、間違いないでしょう。

それに、おまけが付いていて、先着2万人の観客に、マリナーズのユニホームとマーリンズのユニフォームを着た2体のイチロー人形が無料で配られました。学生達は、全員貰いましたので、日本のご家族に、自慢げに報告したことだと思います。写真は、オリエンテーション中のエドモンズ学生の様子とマリナーズ野球観戦の様子です。

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さて、今回は、イチローの話題も出たので、野球に関する英語について、少しお話しましょう。
先ず、翌日のThe Japan Timesの記事を紹介します。

Ichiro slugs first homer in defeat SEATTLE – Miami’s Ichiro Suzuki on Wednesday homered for the first time this season and did so at Safeco Field, his former home ballpark, although the Marlins squandered an early lead in a 10-5 defeat to the Seattle Mariners.

 

In the finale of a three-game series and in his last at-bat, Ichiro drove Evan Marshall’s first pitch into the right field stands, much to the delight of the crowd in Seattle where he spent 11½ seasons.

イチローが今季初ホームランを放つも、敗れる。

「マイアミ・マーリンズは、最初のリードを守りきれずに、シアトル・マリナーズに10-5で負けたが、イチローは、古巣のセイフコ球場で、今シーズンの初ホームランを放った。
イチローは、3連戦の最終戦の最後の打席で、エバン・マーシャルの初球をライトスタンドへ運び、11年半に亘りシーズンを過ごしたシアトルで観客を大いに喜ばせた。」

見出しにあるslug は、「強打する」ことを言います。日本語では、「打った」と過去形で報道されますが、この英字新聞では、正に打ったところだと言うニュアンスを伝えれるために、三人称単数のsを付けて、現在時制で表現されています。英字新聞では、過去のことでも現在時制で表すことが良くありますので、覚えておきましょう。ホームランは、home run またはhomer と言いますが、この記事では、「ホームランを打つ」の動詞として使われています。squander は、「無駄にする」ですが、この場合は、「初めのリード」を無駄にしてしまった。つまり、リードを保てなかったということです。そして、「打席」のことを、バットを持って立つので、at-bat と言います。

この記事の解説は、これで止めて、皆さんに質問です。

「3回の表に」を英語にするときに、「回」は、イニング (inning) と言いますが、では、「表」、を何て言うか知ってますか?
「表」は top と言います。そして、「裏」は bottom と言います。「3回の表に」は、in the top of the third
inning と言います。

では、皆さんが良く使っている野球用語の中で和製英語の代表格を紹介します。これらの英語は、ネイティブには理解できません。英語ではないので。

フォアボール (四球)  four ball

4つのボールですからか、文法的には複数形にして、フォアボールス four balls です。また、歩かせて出塁するので、walk とも言います。実は、正式用語は、4つのボールが出てしまって一塁ベースに行けるので、base on balls と言います。記録係は、四球のことをBBと記録します。この他には、free pass とか free ticket と表現することもあります。

デットボール (死球) dead ball

投手の投げたボールが打者に当るのですから、hit by pitch ですね。 デットボールでは、「死んだボール」となってしまいます。

フルベース (満塁)  full base

これは、全く理解不能です。全ての塁の上に選手が乗っているので、bases-loaded と言います。
load は、「載せる」と言う意味です。

バックネット  back net
捕手のちょうど後ろのバックネット席で野球を観戦したなど言いますが、正しい英語ではありません、間違いではないように思えますが、正しくは、backstop と言います。

ゴロ   goro
空中へ上がらずに、地面を這うボールのことですが、英語は、grounder です。 日本では、グラウンダーが、グラからゴロへとのなまってしまって、使われるようになったそうです。

実は、まだまだおかしな和製英語がありますが、この辺で止めます。
今回は、イチローの話題から野球英語のお話でした。では、また来月に!

a とtheで、こんなに意味が違います

今年の3月は、記録的な雨の多い月となりました。2月半ばから、ずっと雨が降っています。2月初めには眩しい太陽が時たま顔を出して、空気も木々の匂いも春の訪れを感じさせましたが、また冬に戻ったような寒い気候です。3月11日(土)にカスケディア大学に留学する英語コミュニケーション学科の学生達30名が、一足先に到着していますが、皆、毎日の雨に気が滅入ったことだと思います。

そんな中、翌週からスタートしたオリエンテーションに、明るく元気に参加しています。3月23日(木)には、シアトル市内観光のイベントがあり、外国からの他留学生と一緒に楽しいひと時を過ごしました。天気予報は、いつものように曇り又は雨でしたが、何とこの日だけは、予想がはずれて、青空が広がり良い天気となりました。学生達は幸運でした。ホスト宅での写真、オリエンターション中のキャンパスツアーでの写真、そして、学生達の集合写真を紹介しましょう。

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いよいよ、4月1日(土)には、エドモンズ大学、ショーライン大学の学生117名がシアトルに到着します。
こちらの受け入れの準備は万端です。4月からは、雨が止み暖かくなってくれることを期待したいですね。

さて、ちょっと文法的なことを話しましょう。日本人の苦手な冠詞の話しです。 athe 
冠詞を付けない場合で、意味のニュアンスが変わります。新学期が始まるので、自分の「基礎英語」のオリジナル・テキストを見直していて、冠詞の違いで意味が全く変わる面白い例文がいくつかあるので、ここに紹介します。

a があるのと無冠詞の場合、theがあるのと無冠詞の場合、あるいは、 a the
の場合で、意味が変わってしまう例文だけを以下に列挙します。

(1) Please call me Taxi.       私のことをタクシーさんと呼んでください。 (名前がTAXI
と言う人ですね。)
   
 Please call me a taxi.
    私のためにタクシーを一台呼んでください。
(2) She is with child.
      彼女はおめでたです。(妊娠中のこと)
   
She is with a child.
     彼女は一人の子供と一緒にいる。
(3) Do you have paper?
    紙ありますか?
   
Do you have a paper?
   新聞ありますか?
(4) Would you like to have lunch.  
ランチ食べましょう。
   
  Would you like to have a lunch. 
一人分のランチ一緒に食べませんか?
(5) You have egg on your chin. 
  卵のかすがあごに付いているよ。
   
 You have an egg on your chin.
  丸い卵一個があごに付いているよ(!?)
(6) Do you have time?
         今、時間ある?  (今、暇ですか?)
   
 Do you have the time?
       今、何時ですか? (時計をお持ちですか?)
(7) My husband goes to the office by bus.    
夫はバスでオフィスに行ってます。
   
My husband goes to the office by the bus.    夫は(壊れて動かなくなったような)バスの隣にあるオフィスに行ってます。
(8) Money is a reason why she has divorced him.  お金のことが彼女が彼と離婚した理由の一つです。
   
Money is the reason why she has divorced him.
 お金のことが彼女が彼と離婚した唯一の理由です。

理解しやすいように、ちょっと極端な例を挙げましたが、たった一文字があるかないかで、意味がこんなに変わってしまいます。気を付けないと、伝えたい意味が正確にネイティブには伝わらないことになりますから、注意しましょう。

では、もう少し解説をしておきましょう。
a は、たくさんある中の一つと覚えましょう。何処にでもあるもののなかの一つです。一つですから、必ず目に見えて、形があって、数えることの出来るものには付けます。逆に、付けないと、形の見えないものに変化してしまっていることになりますね。

the
は、世の中の人が皆、あるいは、その場に居合わせた人達が皆、共通に知っているものに付けます。「あの」とか「例の」とか、あるいは 「あなたの知っている」と訳すことができます。

(1) a
が無いから、目に見える形のあるタクシーではなく、この例文では名前のように響いてしまいます。
(2) a
が無いから、形が見えませんね。つまり、まだ人間になる前の胎児のイメージですね。
   
 「妊娠している」を婉曲的に言うと、She is expecting. という言い方もありますから、覚えておきましょう。
(3) a がある時は、可算名詞の「新聞紙」ですが、a がなければ、不可算名詞のただの「紙」です。
(4) 食事は、無冠詞で言うルールですが、a が付いたら、具体的な一つのランチボックスとか弁当の意味
ですね。
(5)  a
が無いので、形が壊れたものとなり、この場合は、「卵のかす」のこと。
    
a
 があれば、まるまる卵一個のこと。
(6) 無冠詞の時は、不可算名詞の「時間」で、theがある時は、皆が共通に認識できる「時間を示すもの」 つまり、

     時計とはiPhoneなどのことを言います。
(7) by + 無冠詞の乗り物で、「交通手段」を表します。冠詞が付くと、by が「~によって」と言うよりも、
 「~の近くの、

     ~の隣にある」と言う意味に解釈される可能性があります。
(8) a は、「世の中に色々ある中の一つ」、theは、「唯一の」と言う意味があり、世界に一つしかないもの
に付きます。

今回は、冠詞のお話でしたが、少しでも、この違いの面白さに気付いて、英語に興味を持ってくれたら、嬉しいですね。
では、また、次回に。

エドモンズ大学とショーライン大学の修了式

もう2月に入ってしまいました。時間が経つのは、本当に早いです。皆さん元気でやっていますか。

朝は寒いですが、昼間の空気は、少し春に近づいていることを感じさせます。晴れ間も多くなってきました。

 

さて、シアトル校では、1月30日(月)には、エドモンズ校で、1月31日(火)には、ショアライン校で、大勢の大学関係やホストファミリーが出席し、盛大に2016年度修了式が行われました。学生によるスピーチも、綺麗な発音で、赤裸々に自分の人生やこの留学がどう自分を変えたかを語り、大いに聴衆の涙を誘う感動的な式となりました。また、式の最後に、学生達や英語講師の笑顔溢れる写真やビデオが上映され、大きな笑い声が絶えませんでした。ショアライン大学では、東京校の男子学生1名のご両親が、アメリカの修了式を見ようと、わざわざ東京より飛んで来て頂きました。式の前に、ご両親と挨拶を交わしましたが、精神的に大きく成長した息子さんの姿を見て、大変喜んでおられました。修了式の様子を、いくつか紹介します。

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留学の成果を見る最後のTOEICテストでは、この留学制度が始まって以来の最高得点の960点を取った女子学生1名がいます。そして、留学前の得点が210点であった男子学生1名が、帰国時に820点を取り、何と過去最高の伸び点である610点を出しました。なかなか600点以上伸ばすことは出来ません。このシアトル留学で、きちんと勉強をしていけば、TOEICテストの高得点の獲得も可能なことを証明してくれて、我々スタッフも大変喜んでいます。2017年度も、更なる英語力の向上を目指して、指導していくつもりです。

 

さて、今回は、また、少し語源のお話しをしましょう。

 

iPhoneの画面にあるRemindersの機能を見た時に、ちょっと気付いたことがあったので、調べてみました。

 

英語には、re- と言う 「元へ、後ろへ、反復、再び、」の意味の接頭辞が付く単語が沢山あります。

「返す」のreturn、「繰り返し言う」のrepeat、「再生する」の replay などは、皆さんも良く知っている基本単語だと思います。

 

このReminders remind は、 re + mind  で、「もう一度、気付かせる」から、「思い出させる」となっている訳です。そこで、ふと、「思い出す、覚えている」のremember も、re + member で、同じように memberに、「覚えている」の意味があるのかと思って、iPhoneの中にダウンロードしてある「ジーニアス英和辞典(第4版)」で調べてみましたら、語源的には、「気付かせる、思い起こす」の意味があることが分かりました。

 

member で考えると、ピンときませんが、 関連単語のmemomemorymemorize を思い出せば、理解できますね。皆、「メモ」、「記憶」、「暗記する」で、mem- は、「覚える」ことに関係しています。member を「会員」の意味だけと思っていると、気付かない例です。でも、現代では、「思い出す」の意味の動詞として、memberが使われることはありませんから、気を付けて下さい。簡単な英単語も、その成り立ちを調べてみると、大変面白いことが分かります。「思い出す」で、re- の付く単語は三つあります。

remember は、「普通に過去のことを思い出す」ことを言います。recall は、「改まって、意識的に過去を思い出す」ことです。最後に、recollectは、「記憶をゆっくりと呼び戻して、思い出す」の意味ですね。

 

remember の反対語のforgetも、for + get で出来ていますが、「得る」のgetの前に、forが付いているのですから、for に特別な意味があるはずです。調べてみると、「断念する」「できない」と意味の接頭辞だと説明されています。つまり、「(心の中に)入手できない」から、「忘れる」の意味になる訳です。接頭辞の意味を知るだけで、英語学習がドンドン楽しくなると思いますよ。

 

では、話しを、re- に戻します。 

何かをほめる時に使う形容詞で、「優れている」、「著しい」、「目立っている」の remarkable がありますが、これを分解すると、re + mark + able となります。つまり、中期のフランス語では、「改めて印をつける」ことを意味していました。ここに、学生リストがあって、その学生の中から特に成績の高い学生だけを選んで、リストの左端に✔の印を付けるとします。その行為が、本来の remark のことですね。目立っている学生の印です。しかし、remarkは、現在では、「(簡単な)批評、意見、感想」の意味で使われていますから、注意しましょう。

 

もう一つ、例を出しましょう。 「拒絶する」のreject です。re + ject 「元へ、投げ返す」が本来の意味です。ジェット機のjet が、変化してject となりました。jet は、ラテン語で「投げる、噴き出す」の意味です。そこから、噴射推進式飛行機をジェット機と呼ぶようになりました。reject が出てきたら、接頭辞だけを変えると、project と言う単語が思い付くでしょう。「前に」の意味のpro が、付いているので、「前に(写真や画像を)投げ出す」ことで、「映写する」と言う意味です。その機器を、プロジェクターと言いますよね。名詞でプロジェクトは、「これから先に行なうこと」を表して、「計画」と意味で良く使われます。

 

今回は、remind の re- についてのお話でした。では、また、次回に。

新大統領トランプ氏と毒舌

新年に入ったらと思ったら、もう1月も半ばですね。2017年が素晴らしい良い一年であることを願いながら、今年最初のブログを送ります。

 

シアトルも寒くなりました。朝は零下になり、車のフロントガラスも凍っています。まず、エンジンをかけるとともに、氷を解かすスプレーを噴射してから、運転を始めないと危険です。でも、今週の天気は、晴れと曇りが交互に来る感じの予想となっています。日中の温度は、少し上がって4~6度位にはなりますが。

 

1月の英語授業では、エドモンズ大学もショーライン大学も、TOEIC対策の模擬試験を繰り返しやっています。いよいよラストスパートです。それぞれが、自己ベストのスコアを出して、シアトル留学を終えてもらいたいと思います。

 

最初の写真は、昨年12月の恒例となったホノルル・マラソンに参加した学生達の完走後の集合写真です。辛い長い道のりを走り切った後の笑顔が素晴らしいですね。良い思い出になったことでしょう。もう2枚は、大晦日の夜、新年へのカウントダウンと共に、スペースニードルで打ち上がった花火と学生の様子です。

 

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もう一つ、昨年11月にシアトル校で開催した3キャンパスのスピーチ・コンテストの様子のビデオが、エドモンズ大学のメディア部の協力により完成しましたので、そのリンクを付けます。ご覧下さい。

 

https://www.youtube.com/watch?v=rGfp-cRW824&feature=youtu.be

 

さて、今回のトピックスは、また次期大統領のトランプ氏についてです。彼の初めての記者会見の様子を見て、私が感じたことをお話します。

 

大統領選が終わって、初めての記者会見が、先週、開かれました。メディアは彼が何を発言するか注目していましたが、具体的な政策についての詳しい言及がなく、期待していたものとは程遠い会見となりました。むしろ、歴代の大統領とは全く違うスタイルで質疑応答する姿は、大統領としての品格に欠けるもので、残念な会見だったと思います。特に、彼から「嘘のニュース:fake newsにせもの:phony stuffを流すメディアと罵られたCNNの記者は、全く無視されていました。この会見は、新大統領が大手メディアとの対決を宣言するために開かれたようなものでした。

 

1月12日付の英字新聞The Japan Times に、その時の記者会見でのロシアとの関係や情報漏洩についてのやりとりが載っていましたので、英語の勉強も兼ねて、紹介します。難しい単語もありますが、辞書を引いて読んでみて下さい。

 

記事の最後の文に出でくる dossier はフランス語から出来た単語で、「関係書類」とか「関係ファイル」salacious claims は、「淫らな、わいせつな主張」と言う意味です。そして、「でたらめな」、「偽りの」と言う意味の形容詞で、fakephony が使われています。stuff は、普通「物」と言う意味ですが、これだけで、「がらくた」、「価値の無い物」と言う意味にもなります。

 

最後の一文を、意訳すると、「トランプ氏は自分のことを卑猥だとする一連の書類は、でっち上げで嘘ばっかりだと決めつけた。」という感じでしょうか。

 

Trump blames U.S. intelligence for ‘phony’ Russia dossier

NEW YORK – President-elect Donald Trump on Wednesday angrily denounced the publishing of claims he had been caught in a compromising position in Russia and attacked U.S. intelligence agencies over the leak of the information.

“I think it was disgraceful, disgraceful that the intelligence agencies allowed any information that turned out to be so false and fake out there,” Trump told a news conference. He called the dossier that makes salacious claims about him “fake news” and “phony stuff.”

結局、新大統領は、今までの大統領が決して口にしないようなスラングを使う「毒舌家」ということになりますね。この20日(金)の大統領就任演説での言葉に、世界は注目しています。

 

さて、「毒舌」は、英語でそのままan evil tongue とかa venomous tongue あるいはa wicked tongueと言います。「辛辣な」という意味でのsharp を使って、a sharp tongue と言っても良いかもしれません。

「彼は毒舌家である。」は、He has an evil tongue. となります。

 

ところで、毒舌の「舌」tongue を使った面白いイディオムがいくつかありますので、紹介しましょう。

 

「舌」から転じて、「ことば」「話しかた」「ことばづかい」の意味で使われることが、とても多いです。覚えておくと役に立つと思いますよ。

 

「母国語」    mother tongue 

「早口ことば」  tongue twister

「失言」     slip of the tongue   正に、「舌を滑らすこと」ですね。 

 

「そんな口のきき方をするな(ことばに気を付けろ)」  watch your tongue

「口をつぐんでいる(沈黙する)」   hold one’s tongue

「お世辞が上手である」   have a flattering tongue

「言葉づかいが優しい」   have a gentle tongue

「弁舌さわやかである」    have a fluent tongue

 

「口まで出かかって、でも出で来ない」    at (on) the top of one’s tongue

His name is at the top of my tongue.   彼の名前は、ここまでで出かかっているけど思い出せない。

ほら、あれ、あれ、ここまで出かかっているのに。。。。。 と言うと時に、使ってみてください。

 

「ふざけて(皮肉で)」    with tongue in one’s cheek

He spoke with tongue in his cheek.     彼はふざけて言った。

 

形容詞では、つぎのようなものがあります。

「二枚舌の(偽善的な)」  double-tongued

「ことばが辛辣な」      sharp-tongued

 

今回は、毒舌家のトランプ新大統領と「舌」に関係するイディオムのお話でした。 では、また!

メリークリスマス!カスケディア大学では修了式が行われました

Merry Xmas ! 早いもので、今年も残り少なくなりました。2017年ももう直ぐですね。
皆さんは、今年のクリスマスをどう過ごそうかと考えているところでしょう。

以前のブログでも書いたと思うのですが、この時期に気になることは、XmasX’masと書かれた年末の挨拶カードを日本から貰うことです。X’masと書くのは、日本だけです。辞書を引いて、確かめてみて下さい。
西洋文化が日本に入ってきてから、どこかの時点で、誰かが、XChristの短縮形と勘違いをして、アポストロフィを付けてしまったのだと思います。そして、そうすることが正しいことだと、長い間、日本人だけが思い込んできた間違いですね。

X
は、ギリシャ語でChristを表す言葉の頭文字で、Christを指します。アポストロフィを付ける必要は全くありません。これは、Christ’masと書くようなものですから、アメリカでは、X’mas と書くとことはありません。友達に教えてあげて下さい。

て、12月16日(金)の夕刻、カスケディア大学で修了式が盛大に執り行われました。とても感動的な式でした。当日の午後、雪が降らないかと心配ではありましたが、雪は降らずに、予定通りに式が挙行されました。エリック・モリー学長と私の挨拶の後、学生代表として2人の学生が、留学から学んだことや貴重な経験談のエピソードを、抑揚の付いた綺麗な発音の英語で語ってくれました。その素晴らしいスピーチに対して、大学関係者・ホストファミリーから、割れんばかりの拍手が起こり、なかなか止みませんでした。

修了式の写真を紹介します。

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今回は、英文法の話をしましょう。私の英語授業で、留学の最後の頃に勉強する「比較級」の話なのですが、その中でも、ちょっと分かりにくい no more than no less than についての話です。いつものプログレッシブ英和中辞典(小学館)より抜粋した例文を使って、説明します。

There were no more than 20 people present.   20人だけがいました。
no more than は、「~より多い、~より凄いことは、絶対にない、ただそれだけ」と考えて、少しガッカリした気持ちを入れて、「~だけ」となります。「たったそれだけ」、つまり only と覚えておきましょう。

no more than の後ろに数字が来ない例では、「~にすぎない」と訳せば、OKです。 

The earth is no more than a little star.   地球は、ただの小さな星に過ぎない。

There were not more than 20 people present.   せいぜい20人程度がいました。 

noが、notに変わっています。これは、数学的に考えて、「~より多いことは無い」 つまり 「~以下」 と訳します。感情を入れないで、「多くても、せいぜい」と訳しても、構いません。

 

次は、上の表現と反対の言い方です。

 

There were no less than 2000 people present.   2000人もいました。 

この場合は、「まさに、(大きさを強調して) ~も」と訳してみると良いです。驚くほど多いという気持ちが強く入っています。

 

no less than の後に、数字が来ない時は、「まさに~だ」と、驚きを表現する言い方となります。

It is no less than a miracle.  それは、まさに奇跡だ。

 

There were not less than 2000 people present.   少なくとも2000人がいました。

no ではなくて、notになっています。これは、数学的に、「~より少ないことは無い」 つまり 「~以上」と訳せば、OKです。驚きの気持ちは入りません。「少なくとも」と訳しても、構いません。

 

最後に、no more than が離れている no more than ~ の意味を説明しましょう。

次の文は、辞書に載っている定番の例文です。 

A whale is no more a fish than a horse is.   クジラが魚でないのは、馬が魚でないのと同じだ。

 

私が学生の頃は、全く意味が分からない英文だと思っていました。どの参考書にも、必ず クジラの構文 として解説されています。この英文の中に、どうして同じだと言う意味が入っているのか、当時は理解できませんでした。そこで、皆さんに、訳し方の裏技を紹介します。 

 

no more …. の …. の部分を、全然違う と強く否定してください。 

クジラの構文では、つまり クジラは絶対に魚でない と否定します。そして、than …. の …… の部分に、 そのことと同じような具体例 が入ります。この場合は、馬ですね。馬は魚でない動物の具体例ですね。

だから、馬が魚ではないのと同様に、クジラも魚では全く無い となります。

 

では、He is no more intelligent than a flea. を訳してみて下さい。

訳は、彼は、優秀では絶対にない。頭がすごく悪いよ。ノミ並みだよ となります。 

 

反対は、no less than  となります。上の例文の反対の文を作ってみましょう。

He is no less intelligent than Steve Jobs. 

訳は、彼は、頭が悪い事は絶対ない。すごく優秀だよ。スティーブ ジョブズ級の頭の良さだよ となります。

 

面白く読んでくれましたか。理解できたと言ってくれたら、とても嬉しいですが。

では、また次回に!


米国大統領のスピーチの英語について

早いもので、11月も後半に入りました。シアトルは、毎日雨の連続です。

11月6日(日)の午前2時にアメリカは夏時間が終了し、冬時間に変わりました。

いつものことで、時計の針を1時間進ませるのか、戻すのかで迷ってしまいます。
冬時間になると、夕方の4時、5時には、外は真っ暗になってしまいます。早く、春が来てほしいと心から願ってしまう季節です。

 

さて、11月22日(火)には、シアトル校のSpeech Contestが、エドモンズ大学のBlack Box Theater で行われました。カスケーディア大学、エドモンズ大学、ショアライン大学からの代表14名によるスピーチ・コンテストで、皆、堂々とこの留学で学んだこと経験したことなどを話してくれました。どれも、興味深いスピーチであったと思います。審査した我々スタッフも英語の先生達も、点数付けに大変苦労しました。その様子を紹介します。参加した学生達は、人前でのスピーチにかなり自信を持てるようになったと思いますね。

 

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11月の米国のトピックスは、何と言っても4年に1度行われる大統領選ですね。ご存知のように、予想外な結果に終わり、大手メディアの予想とは一体何であったのかと疑問の声が上がりました。翌日のキャンパスでは、どの職場でも、この大統領選結果の話題で持ちきりでした。

 

11月8日付けの産経新聞で面白い記事を見つけました。 

歴代の大統領候補のスピーチで使われた英語は、6~8年生(日本の小学6年生~中学2年生に相当)レベルで、次期大統領に決まったトランプ氏の文法は、6年生を下回り、語彙は7年生程度、敗れたクリントン氏は、文法7年生で語彙は9年生程度だったそうです。聴衆に理解されやすいようにと簡単な英語を使うように配慮をしたと考えても、有力紙地方紙「ボストン・グローブ」(電子版)は、大統領の一般教書演説のレベルが下がっているなどとして、「このままでは漫画レベルになる」とする専門家の警告を紹介していると記事には書かれていました。大統領のスピーチの英語が、小学生や中学生レベルだとする指摘には、驚きです。

 

確かに、今回の大統領選の注目のテレビ討論会でも、トランプ氏は、「~したい」を、wanna (want to) と言ったり、「皆さん]を、falks と言ったりして、とてもカジュアルな言い方を沢山していました。

 

トランプ氏は、低次元な言葉や暴言が何回も報道され、そして子供には聞かせたくないような下品な表現も暴露され、とてもその振る舞いや言動からすれば、米国大統領にはふさわしくないような候補でしたが、米国民は彼を大統領に選びました。そして、選挙の開票が進み、トランプ氏の勝利が確定し、その勝利宣言のスピーチをする時が来た時には、テレビの前の米国民はどんな暴言がまた飛び出すかと思っていたところ、予想と全く違った丁寧な美しい言葉が並びました。

 

そのスピーチの最初の部分を紹介しましょう。驚いたことに、あれだけ非難していたクリントン氏を称えて、国務長官としての仕事振りを労う言葉からスタートしました。

I’ve just received a call from Secretary Clinton. She congratulated us — it’s about us — on our victory, and I congratulated her and her family on a very, very hard-fought campaign. I mean, she — she fought very hard.

Hillary has worked very long and very hard over a long period of time, and we owe her a major debt of gratitude for her service to our country. I mean that very sincerely.

Now it’s time for America to bind the wounds of division; have to get together. To all Republicans and Democrats and independents across this nation, I say it is time for us to come together as one united people. It’s time. I pledge to every citizen of our land that I will be president for all Americans, and this is so important to me.

簡単に訳してみると、次のようになります。

「クリントン国務長官から今電話があり、彼女は我々の勝利を祝ってくれました。私は、彼女と彼女の家族に、その一生懸命な選挙戦の戦いぶりにお祝いを述べました。彼女は非常に良く戦いました。

ヒラリーは、長い間に亘りこの国のために尽力してきました。我々は彼女のその尽力に対して大いに感謝しなければなりません。私は本気でそう思っています。

今、アメリカは国の分断の傷を癒して一つになる時です。全ての共和党員にも、民主党員にも、そして無党派の人たちにも言いたいです。一つに団結して、一緒に前に進もうと。今が、まさにその時です。この国の市民一人一人に誓います。すべてのアメリカ人のための大統領になることを。それは、私にとっても、大変大事なことです。」

何と素晴らしい言葉でしょう。本物の大統領らしく、力強く国民の団結と融和を訴えています。人それぞれ、この選挙結果には意見があるでしょうが、今後、この新大統領の下に、アメリカが世界が紛争の無い平和な道を進んで行くことを、私は願いたいと思います。

ちょっと、最後に英語の勉強です。彼のスピーチの中にあった次のフレーズは使える表現です。覚えておきましょう。

a major debt of gratitude for ~    ~に対する非常に大きな恩義(感謝)

bind the wounds of division       分断の傷に包帯をする  分断の傷を癒す


今回は、大統領の英語スピーチに関するお話でした。では、また次回に。

やさしい基本単語にも、アッと驚く意外な意味があります

毎年のことですが、10月に入ると、シアトルの天気には本当に嫌になります。
雨降りと風の吹く日が多くなってきます。シアトルの紅葉は日本より一ヶ月くらい早くやって来て、
今が紅葉の綺麗な時ですが、雨と風で葉が落ちてしまい、大変残念です。

 

さて、9月20日よりカナダ・ウイスラーに研修旅行で行ってきました。
例年、8月後半に行っていたのを、今年は9月にずらしての実施でした。
とても素晴らしい好天に恵まれ、清清しい山の空気を吸ってきましたが、帰る日は雨となり、
そして気温も下がりましたので、数日ずれていたら、最悪の天候に遭ってしまったことでしょう。
やはり、来年は8月中に実施する方が、天候の面では、安心で良いだろうと強く感じて、
シアトルに帰ってきました。

 

学生の楽しそうな写真をいくつか紹介しましょう。最初は、早朝のジョギングで行った湖畔の様子、
2番目は、サイクリングでの集合写真、そして3番目は、ホテル前の学生の様子です。

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今回は、やさしい基本単語に、アッと驚くような別な意味があることのお話です。
その別な意味を知らないと、全然英文を理解できません。

 

もう40年以上前になりますが、学生の頃、私が使っていた「試験に出る英単語」(森一郎著、青春新書)と言う単語集が、手元にあります。紙はもう大分黄色く変色してしまっています。この単語集の後半に解説されている英文が、とても面白いので、三つ紹介します。著者は、「だれでもひっかかる罠:危険な単語の征服法」の項で、学生が作る多くのトンチンカンな誤訳・迷訳に出会ってきたと述べています。

 

皆さん、次の三つの短文を正しく訳せるでしょうか。 pay airroom とやさしい単後ばかりですが、それぞれ、支払う、空気、部屋 と訳してしまうと、全く意味が通じません。 

 

Honesty pays in the long run.

He has an air of importance.

There is much room for improvement.

 

では、正しい訳を右側に書いて、説明しましょう。

Honesty pays in the long run.     正直は結局損しない。  

payは、「引き合う、損しない、割に合う」という自動詞です。in the long runは、「長く走って」ではありません。「結局のところ、長い目で見れば」と言う意味です。runは、動詞ではなく、「一続きの時間の流れ」のことを表す名詞です。

 

He has an air of importance.     彼は偉そうな態度をしている。 

airは、空気ではなくて、「態度」です。 of importance は、「尊大な」と言う意味ですね。

 

There is much room for improvement.    改善の余地が多分にある。

roomは、もちろん部屋ではなく、「余地、余裕」と言う意味となります。

 

この単語集は今でも出版されていて、50年間もベストセラーになっている名著です。
英語の資格試験やTOEICテストに挑戦する人には、お勧めの単語集です。
私もこの単語集で勉強しました。私の英語の語彙の基礎になっています。
目から鱗が落ちるような説明が随所に書かれています。もう故人となってしましたが、森一郎先生に感謝です。

 

では、この他に、誰でも知っているやさしい単語の中で、本来の意味とは全く違った意味もある単語を、思いつくままに取り上げてみましょう。

 

case   動詞で、(家などを犯罪目的で)下見をする。

The criminals cased the bank two days ago.     犯人は2日前にその銀行を下見をしていた。

 

tell    tell on で使います。 ~にひどくこたえる。 ~に影響を与える。  

Strain told on her.     辛い苦労が彼女には堪えた。

 

egg    動詞で、~をするようにけしかける。 勧める。    

Suzan didn’t want to ask Bob on a date, bur her friends kept egging her on.

スーザンはボブをデートに誘いたくなかったが、彼女の友達は彼女にそうするようけしかけ続けた。

 

long    long for で使います。 ~を待ち望む、熱望する。 l

We longed for a bed after several days of camping. 

数日のキャンプの後で、私達はベットがとても欲しかった。

 

flag   動詞で、(植物が)しおれる。(物事が)弱っていく。

Chinese economic growth began to flag.    中国経済の成長は弱くなり始めた。

 

trip   動詞で、つまづく。 よろめく。

I tripped up on the edge of carpet.     私はカーペットの端でつまづいた。

 

このように、いくつかの単語は、普通、名詞か形容詞で使われるのに、動詞として使われることがあるのです。
そして、そのことを知らないと、上手く訳せません。

 

今回は、誰でも知っているやさしい基本単語にも、意外な意味があることのお話でした。

では、また次回に、面白い話題を提供しましょう。

フランス語が語源の単語のお話し

8月半ばからシアトル校では夏休みに入り、学生達は、思い思いのプランを立てて、
旅行に出掛けたり、ホストと一緒に近郊にハイキングに行ったりしていました。
アメリカの広大な自然やアミューズメント・パークは、その規模が桁違いに大きいので、
「百聞は一見に如かず」で、シアトル留学中に足を延ばして、
自分の目で見て、生のアメリカを体験してほしいと思います。


今週は、学生全員で、恒例のウイスラー研修旅行へ出掛けます。
そして、それが終わると、いよいよ26日(月)から秋学期のスタートです。


9月の最初の週末に、エリオット湾に停泊中のクルーズ船を見学するイベントを実施しました。
その時の写真を紹介します。参加した学生達は、豪華な船内の様子に、大いに感激していました。


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今回は、フランス語から来た単語について、少し話しましょう。

この夏に、ドライブを楽しもうと、車でバンクーバーの東側からカナダに入った時ことです。 
シアトルから車で2時間半北上すると、カナダ国境に入ります。
カナダの公用語は英語と仏語ですので、そのまま高速道路を走ると、
標識は英語だけから、英語と仏語の両方に変わります。
そこで、なるほどと気付いたことがありました。

速道路の「出口」のサインが、EXIT と SORTIE と書かれていました。
実は、英語で、sortie というと、ジェット機が緊急発進をすることを指します。
急いで外に飛び出すことです。
辞書には、「出撃」「突撃」など訳されています。
英字新聞などで、領海侵犯をした外国機に、警告を発する為に、
自国のジェット機が緊急発進したなどと伝える時に、良く出て来る英単語です。
フランス語の「出る」のsortir から出来た単語だったのかと、この時、初めて知りました。

日本でも、フランス語が語源の単語が沢山あります。
ズボンは、フランス語のジュポンjupon から出来た言葉です。
お似合いのアベックなどと言うことがありますが、このavec は、英語の前置詞のwith に相当しますから、
本来は、「一緒に」「共に」だけの意味が、「カップルの二人」という意味に変わっています。
また、ピーマン (piment) も、フランス語ですね。 原義は、ピーマンも含めての唐辛子類です。
レストラン (restaurant) も、実はフランス語です。
食文化の進んでいるフランスの影響で、料理に関係する単語は、フランス語から沢山生まれています。
ちょっと、列挙してみましょう。

オードブル    hors d’oeuvre       前菜
カフェ・オ・レ    café au lait          lait はミルクですから、ミルク入りのコーヒーのこと
グルメ        gourment             食通、美食家
コンソメ         consommé            澄ましスープ
ビュッフェ      buffet             バイキング式の食事
ブイヨン          bouillon              肉のすまし汁
オムレツ        omelette           炒めた肉やたまねぎを卵で包んで焼いた料理
ポタージュ        potage               濃いスープ
ムニエル          meuniere            魚の切り身に小麦粉をまぶしてバター焼きした料理  
メニュー            menu              仏語の発音は、ムニュですね。
ソムリエ            sommelier         ワイン専門サービス係
シュー・クリーム chou a la crème  chouは、キャベツですから、クリームで出来たキャベツのような形の
                       菓子
ですね。
                                                 日本語は、シュー・クリームですが、本当はシュー・ア・ラ・クレームです。
パフェ             parfait           英語のperfect のことですから、「完全なもの」の意味です。
                           完璧なデザートだと言うことでしょうか。

以上の単語は、発音もフランス語っぽいので、英語ではなさそうだと感じていた人もいるでしょう。

次のような単語も、実は、フランス語が語源です。
アンコール       encore          もう一度
エチケット        etiquette        礼儀、作法
グランプリ        grand prix        大賞
コンクール       concours        競技、競争
サボタージュ    sabotage          怠業、仕事をなまけること。これが、日本語の「サボる」の語源です。
                            本来は、破壊活動の意味です。
パラシュート    parachute           para が、「抵抗すること」を意味し、 chuteが、「落ちること」です。
                         落下に抵抗する装置となりますね。

今回は、フランス語が語源の単語のお話でした。では、また次回に。

the hour の意味分かりますか?

昨年同様に、シアトルは晴天が毎日続く素晴らしい夏を迎えています。
猛暑の中の日本の皆さんには、申し訳ないような快適な気候だと言えるでしょう。

さて、7月もいろいろなイベントがありましたが、その中でも、今年初めての試みとして、
全日空のシアトル支店のご協力により、ANA航空教室を開催することが出来ました。

ョアライン大学に通うエアライン学科の学生を主な対象者として、第一線で活躍するスタッフに、
航空会社の業務について詳しくお話をしてもらいました。
プレゼンターは3名で、キャビンアテンダント、SeaTac空港のグランドスタッフ、そして整備士の方々でした。
それぞれ、豊富な経験に基づく興味深いお話で、参加してた学生達は、
皆、真剣な
顔つきでメモを取りながら聞いていました。その光景の写真を紹介します。

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今回は、時間のhourについてのお話をしましょう。
意外と知らないthe hour の意味についてのお話です。


1時間は an hourで、2時間は two hours、1時間の半分つまり30分は、 half an hour (= an half hour) と言うことは、
難しくないと思いますが、the hour となると、意味が大分変わります。

しっかりと理解しないと、誤解をしてしまいますから、注意してください。

 

   on the hour  正時(しょうじ)ぴったりに      within the hour  正時(しょうじ)以内に

 

日本語の「正時(しょうじ)」は、聞き慣れない言葉でしょう。
時間で零秒零分の時、つまり、秒や分の端数が付かない時刻を言います。
日本語の日常会話でも、あまり「しょうじ」と言う言葉は使われませんから、皆さんにとって、初めて聞く単語かもしれませんね。

 

例えば、次のように言います。
The program will start on the hour.
 プログラムは正時にスタートします。
今、午前中の11時20分ごろとしましょう。そして、FaxでもEメールでも、あるいは何かの荷物でも、
「どうしても昼の12時までに、受け取ることが必要なんだ」と訴える英語は、次のようになります。
I really need to receive it within the hour. 
このthe hourは、昼12時を指しています。
この場合の within the hour は、「これから来る秒や分の端数の無い時刻、つまり12時になる前に」と言う意味です。もし、within an hour となっていたら、「1時間以内に」の意味になります。the an では、こんなに意味が違うのです。

 

アメリカのTVニュースでキャスターが、We will give you the latest news at the top of the hour. と言っています。
「最新ニュースを正時のころに伝えます」と言う意味ですね。


次は、by the hour です。これは、「1時間の単位で」「1時間いくらで」での意味です。
「我々は、1時間いくらで給与をもらっている(つまり、時間給で支払われている)」を英語にすると、次のようになります。 We are paid by the hour.  pay には、「給与を払う」もありますから、受動態で表現すれば良いのです。
ここで、「1時間当たりいくらで」でを、by an hour と考えてしまう学生が多いのです。
by the + 単位の名詞 となること、しっかりと覚えておきましょう。

ついでに、hourminute second の語源についても触れましょう。

いつも紹介する小学館の「プログレッシブ英和中辞典」では、hour は、ギリシャ語のhoraから来た単語と説明しています。面白いのは、minute second です。

minute (ミニットゥ)は、中世のラテン語で、pars minuta prima (最初の1/60から出来た単語です。
1時間を60分の1にしたら、1分になりますね。
この最初の60分の1を英語にすると、the first minute ですね。
そして、それを更に2番目に60分の1にすると、the second minute となります。
1分を60分の1にしたのが、1秒です。
つまり、「」は、初めのfirst を言わずに、後のminute と言い、「」は、後のminute を言わないで、
初めのsecondの方を言うようになったのが、語源です。なかなか面白い由来です。


角度の「度(degree)」の60分の1にした「分」も、minute と言います。
何でも60分の1に切り刻むと、小さくなりますから、形容詞では、「微細の、微小の」の意味になります。
但し、発音は、マイニュートとなりますから、注意しましょう。


もう一つ、大事な意味があります。名詞にすると、細かいことを記録することから、会議の「議事録」の意味にもなります。通常、複数形で、the minutes で使います。

今回は、the hour のお話でした。では、また。

シアトル発祥のスターバックスのbucksって、どんな意味?

7月に入り、シアトルは気持ちの良い夏本番を迎えています。

青空が広がり、湿気の無い気候で、夏のシアトルは本当に素晴らしい所だと思います。

学生達も、この夏を満喫しながら元気に勉強に励み、アクティビティーに参加しています。
 

7月4日のアメリカ独立記念日にカスケーディア大学のあるボーセル市で、その独立記念日を祝うパレードがありました。カスケーディア大学も参加しました。次の写真は、参加した学生のボランティ活動の様子です。

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そして、エドモンズ大学とカスケーディア大学では、先週の金曜日に夏行事の恒例の一つ、レイニア山のハイキングに出掛けました。少し曇り模様でしたが、学生達は絶景を楽しんできました。ショアライン大学では、来週、このハイキングを予定しています。

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さて、今回はいつもと違った話題を届けましょう。

シアトルから生まれた世界的なコーヒー・チェーン店の Starbucks のお話です。 

 

このコーヒー店は、シアトルのダウンタウンで1971年に開業しました。第1号店は、シアトルの観光スポットであるPike Placeマーケットの直ぐ脇にあります。連日、観光客で賑わっていて、このお店でしか手に入らない創業当時のロゴ付きマグカップやタンブラーを買い求める客で、長い長い列が出来ています。

 

Starbucks の由来は、小説の「白鯨」に登場する一等航海士の名前の Starbuck とシアトルの南にあるレイニア山にあった採掘場の Starbo の二つからだと言われています。star + bucks ですから良いネーミングだと思います。

 

buck には色々な意味がありますが、基本的には雄ジカのことです。「星の雄ジカ」と言う意味になりますね。そして、雄ジカから転じて、「元気な若者」「男性」という意味でも使われます。この雄ジカを表す単語は、別の言い方で、stag とかhart とも言います。雌ジカの方は、doehindroe と言います。色々な言い方が在って覚えられませんね。えっ、鹿って、deerじゃなかったのと思う人が多いでしょう。deerは雄や雌に関係なく、鹿全体を指す言い方で普通に鹿のことを言う時は、確かにdeerと言います。複数形にしても、同じdeerで単複同形の代表格の単語です。

 

では、buck に話を戻します。これは、アメリカで暮らしている人は直ぐ分かるのですが、buckには別の意味もあって、ドル (dollar) お金のことを指します。例えば、「たった5ドルだよ」は、 It’s just five bucks. となります。俗語ですが、良く日常会話で使われています。これは、19世紀の中頃に開拓者達の物々交換の単位が、buckskin(雄鹿の皮)だったことに由来しているそうです。

 

もう一つ、大事な意味で、「責任」があります。 buck は、カード・ゲームのポーカーで、次のカードの配り手の前に置く札の意味があり、カードを配る責任者を意味します。そこから、第33代アメリカ合衆国大統領トルーマンは、大統領執務室で次の言葉を述べました。The buck stops here. 「全ての責任は、ここで止まる」、つまり 「全責任は、私が取る」と言う強い決意を表したのです。逆に、pass the buck to. とすると、「~に責任を転嫁する」という意味になります。

当時、カードを配る人の前に置いた札は、実は、雄ジカの角から出来たナイフが使われていました。だから、その札を、buck と名付けた訳です。

 

この buckは、動詞で使われることもあります。馬やロバが、背中に乗っている人を振り落すために、跳ね上がることを言います。よって、動詞で出てきた時は、「跳ね上がる」「跳ね落とす」という意味になります。馬やロバが、抵抗して暴れる動きですね。そこから、口語では、「(困難を)突破する」とか「抵抗する」、「強く反対する」という意味で使われます。でも、buck up とすると、自動詞で、「元気を出す」、他動詞では、「元気づける」「励ます」という意味になります。

 

それでは、次にスターバックスのロゴの話を少ししましょう。 

皆さんも、ロゴを見たことあるでしょう。ロゴには、女性の像が使われています。船乗りさんと縁が深い siren (サイレーン:上半身が女性で、下半身が鳥)の姿です。ギリシャ神話に出てくる海の精で、美しい歌声を発して、近くを通る船を誘い寄せ、船を難破させたという魔女の一人だそうです。

 

この sirenは、日本では、サイレンと発音して危険を知らせるための警笛、あるいは特定の時刻を知らせるために鳴らす音のことを言いますが、元の意味は、魔女の発する美しい歌声だったのです。面白いですね。 

 

ところで、1987年まではロゴにはこのサイレーンの全身の姿が描かれていたのですが、1992年に少し尾が枠に隠れ、2011年になると丸い外枠に書かれていたスターバックス・コーヒーの文字が無くなりました。現在のロゴは、2011年以降のもので、この魔女の上半身の姿だけですね。創業当時からのオリジナル・ロゴを維持しているのは、世界中でこの第1号店であるPike Place店だけです。その看板を撮ってきましたので、紹介します。

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今回は、シアトル発祥の有名コーヒー店にまつわるbuckのお話でした。 

では、また次回に何か面白いお話を提供しましょう。