プロフィール

野島 貞吉先生
担当科目:基礎英文法、イディオム特訓
慶応Boyのカリスマ先生
留学に行った学生たちのだれもが崇拝するカリスマ的存在。
文法の裏に隠される欧米人の考え方をドラマ仕立てに伝授する基礎英文法の授業はトリビアがいっぱい!
1コマも休みたくないという学生続出。そんな慶応Boy の趣味はゴルフ。
2017年6月
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2016年6月22日 (水)

英語になった日本語のお話し

6月半ばのシアトルの気候は、ちょうど良く、気温も18~22度程度で大変過ごし易いです。
アメリカの大学では、春学期が終わると、1~2週間のクオーターブレイクと言う中休みがあります。
学生達の中には、このブレイクを利用し、カリフォルニアやフロリダに旅行に出掛け、大いに見聞を広めています。
無事に楽しい思い出だけを持って、シアトルに戻ってきてほしいですね。

5月、6月の学生の様子を2つ紹介します。最初の1枚目は、カスケーディア大学の春学期英語授業(ELP)修了式の風景です。その次は、Rock Talk と言う教会での交流会が開催してくれたSkimboarding に参加した学生の様子です。皆、元気にいろいろな課外活動に参加しています。

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さて、今回は、英語になった日本語についてお話しましょう。

欧米の生活の中に入り込んだ食べ物のtofu(豆腐)、miso(味噌)、ramen(ラーメン)、sukiyaki(すきやき)、
sake(酒)、
そして、文化面でのkabuki(歌舞伎)、sumo(相撲)、bonsai(盆栽)、haiku(俳句)、 origami(折り紙)、
manga(漫画)
などは、英語辞書にも載っている日本語から英語になった言葉です。 
昔の辞書には、arakiri(腹切り)、kamikaze(神風)、tsunami(津波)などしか載っていなかったのですが、
日本文化や日本の生活様式が、世界にドンドン広まると共に、その言葉と同じ意味の英語が存在しない場合は、
そのまま英語として通用するようになってきた訳です。

その日本語が、そのまま英語になると言うことは、言い換えれば、その言葉は、日本独自の文化あるいは
日本だけにしか存在しない思想・概念だという事が分かります。この50年で、世界に広まった日本語の代表格は、
karaoke(カラオケ)sushi(寿司)ではないでしょうか。
アメリカの何処の街に行っても、karaokeの文字や sushi の看板を見かけます。
寿司レストランだと思って入ってみても、握り寿司はなく、カリフォルニア・ロールなどの巻き物しか出さない場合もあり、
残念な思いをします。karaokesushiは、完全に英語となっていますね。

teriyaki(照り焼き)yakitori(焼き鳥) も、今は英語になっています。
数年前にシアトルから東へ行った田舎のレストランに入った時に、メニューにyakitori と書いてあって、
その下に、porkbeefchicken かを選ばせるように書いてあったのには、驚きました。
思わず、店主を呼んで、yakiori の意味を説明してあげました。アメリカ人の中には、串刺しした肉と勘違いしている人も
多いかもしれません。
akitori を英語にすると、grilled chicken on a skewer (串刺しした鳥肉を焼いたもの)となりますから、
鳥肉でないとダメだと説明してあげました。

最近では、ステーキハウスのメニューに、肉の種類の説明として、そのままwagyu(和牛)kurobuta (黒豚) の単語が
使われています。日本の高品質で美味しい牛肉、豚肉が、アメリカでも知られるようになってきたのでしょう。

ところで、意外な日本語が英語になっています。小学館ランダムハウス英和大辞典(第2版)を調べて見ると、
次のような単語が英語として載っています。

zaibatsu(財閥)、gaijin(外人)、karoshi(過労死)、kaizen(改善)、skosh(少し)、ninja(忍者)、 kanban(看板)

「過労死」は、確かに、欧米人には、今の時代で働き過ぎによる過労で死んでしまうことを理解できないかもしれません。
過労死に相当する英単語は存在しません。過労死の意味を説明すると、日本には奴隷制度みたいものが
残っているのかと思うでしょうね。死ぬほど疲れているのなら、死ぬ前に、その仕事を止めれば良いのにと単純に思うはずですから。日本人は、それだけ責任感が強い国民なのでしょう。

「少し」skosh は、skoshi とならずに、「スコウシュ」と発音するようです。そして、形容詞や副詞でなく、名詞で a skosh として使われると説明されています。面白いですね。

きっと、あと数年すると、ランダムハウス英和大辞典の次の版では、数年前に話題になった言葉のmottainai(勿体無い)や、最近話題のkawaii (カワイイ)も英語として載るかもしれませんね。

つい最近、東京都知事が、政治資金をめぐる公私混同問題で辞任に追い込まれましたが、日本人として、大変恥ずかしいニュースでした。米国のThe New York imes は、「この数日、日本で最も頻繁に使われた言葉が、sekoi(セコイ)で、その意味はケチのことだ」と伝えたそうです。ケチは、英語では、stingy とかmean と言います。あまり良い意味ではなりませんから、誰も、この単語で人物評価されたくありませんね。sekoiが、いつの日か英語辞書に載るような事態だけは避けたいです。

今回は、英語になった日本語のお話でした。では、また、次回に。