プロフィール

野島 貞吉先生
担当科目:基礎英文法、イディオム特訓
慶応Boyのカリスマ先生
留学に行った学生たちのだれもが崇拝するカリスマ的存在。
文法の裏に隠される欧米人の考え方をドラマ仕立てに伝授する基礎英文法の授業はトリビアがいっぱい!
1コマも休みたくないという学生続出。そんな慶応Boy の趣味はゴルフ。
2017年5月
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2016年8月18日 (木)

the hour の意味分かりますか?

昨年同様に、シアトルは晴天が毎日続く素晴らしい夏を迎えています。
猛暑の中の日本の皆さんには、申し訳ないような快適な気候だと言えるでしょう。

さて、7月もいろいろなイベントがありましたが、その中でも、今年初めての試みとして、
全日空のシアトル支店のご協力により、ANA航空教室を開催することが出来ました。

ョアライン大学に通うエアライン学科の学生を主な対象者として、第一線で活躍するスタッフに、
航空会社の業務について詳しくお話をしてもらいました。
プレゼンターは3名で、キャビンアテンダント、SeaTac空港のグランドスタッフ、そして整備士の方々でした。
それぞれ、豊富な経験に基づく興味深いお話で、参加してた学生達は、
皆、真剣な
顔つきでメモを取りながら聞いていました。その光景の写真を紹介します。

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今回は、時間のhourについてのお話をしましょう。
意外と知らないthe hour の意味についてのお話です。


1時間は an hourで、2時間は two hours、1時間の半分つまり30分は、 half an hour (= an half hour) と言うことは、
難しくないと思いますが、the hour となると、意味が大分変わります。

しっかりと理解しないと、誤解をしてしまいますから、注意してください。

 

   on the hour  正時(しょうじ)ぴったりに      within the hour  正時(しょうじ)以内に

 

日本語の「正時(しょうじ)」は、聞き慣れない言葉でしょう。
時間で零秒零分の時、つまり、秒や分の端数が付かない時刻を言います。
日本語の日常会話でも、あまり「しょうじ」と言う言葉は使われませんから、皆さんにとって、初めて聞く単語かもしれませんね。

 

例えば、次のように言います。
The program will start on the hour.
 プログラムは正時にスタートします。
今、午前中の11時20分ごろとしましょう。そして、FaxでもEメールでも、あるいは何かの荷物でも、
「どうしても昼の12時までに、受け取ることが必要なんだ」と訴える英語は、次のようになります。
I really need to receive it within the hour. 
このthe hourは、昼12時を指しています。
この場合の within the hour は、「これから来る秒や分の端数の無い時刻、つまり12時になる前に」と言う意味です。もし、within an hour となっていたら、「1時間以内に」の意味になります。the an では、こんなに意味が違うのです。

 

アメリカのTVニュースでキャスターが、We will give you the latest news at the top of the hour. と言っています。
「最新ニュースを正時のころに伝えます」と言う意味ですね。


次は、by the hour です。これは、「1時間の単位で」「1時間いくらで」での意味です。
「我々は、1時間いくらで給与をもらっている(つまり、時間給で支払われている)」を英語にすると、次のようになります。 We are paid by the hour.  pay には、「給与を払う」もありますから、受動態で表現すれば良いのです。
ここで、「1時間当たりいくらで」でを、by an hour と考えてしまう学生が多いのです。
by the + 単位の名詞 となること、しっかりと覚えておきましょう。

ついでに、hourminute second の語源についても触れましょう。

いつも紹介する小学館の「プログレッシブ英和中辞典」では、hour は、ギリシャ語のhoraから来た単語と説明しています。面白いのは、minute second です。

minute (ミニットゥ)は、中世のラテン語で、pars minuta prima (最初の1/60から出来た単語です。
1時間を60分の1にしたら、1分になりますね。
この最初の60分の1を英語にすると、the first minute ですね。
そして、それを更に2番目に60分の1にすると、the second minute となります。
1分を60分の1にしたのが、1秒です。
つまり、「」は、初めのfirst を言わずに、後のminute と言い、「」は、後のminute を言わないで、
初めのsecondの方を言うようになったのが、語源です。なかなか面白い由来です。


角度の「度(degree)」の60分の1にした「分」も、minute と言います。
何でも60分の1に切り刻むと、小さくなりますから、形容詞では、「微細の、微小の」の意味になります。
但し、発音は、マイニュートとなりますから、注意しましょう。


もう一つ、大事な意味があります。名詞にすると、細かいことを記録することから、会議の「議事録」の意味にもなります。通常、複数形で、the minutes で使います。

今回は、the hour のお話でした。では、また。