プロフィール

野島 貞吉先生
担当科目:基礎英文法、イディオム特訓
慶応Boyのカリスマ先生
留学に行った学生たちのだれもが崇拝するカリスマ的存在。
文法の裏に隠される欧米人の考え方をドラマ仕立てに伝授する基礎英文法の授業はトリビアがいっぱい!
1コマも休みたくないという学生続出。そんな慶応Boy の趣味はゴルフ。
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2016年12月21日 (水)

メリークリスマス!カスケディア大学では修了式が行われました

Merry Xmas ! 早いもので、今年も残り少なくなりました。2017年ももう直ぐですね。
皆さんは、今年のクリスマスをどう過ごそうかと考えているところでしょう。

以前のブログでも書いたと思うのですが、この時期に気になることは、XmasX’masと書かれた年末の挨拶カードを日本から貰うことです。X’masと書くのは、日本だけです。辞書を引いて、確かめてみて下さい。
西洋文化が日本に入ってきてから、どこかの時点で、誰かが、XChristの短縮形と勘違いをして、アポストロフィを付けてしまったのだと思います。そして、そうすることが正しいことだと、長い間、日本人だけが思い込んできた間違いですね。

X
は、ギリシャ語でChristを表す言葉の頭文字で、Christを指します。アポストロフィを付ける必要は全くありません。これは、Christ’masと書くようなものですから、アメリカでは、X’mas と書くとことはありません。友達に教えてあげて下さい。

て、12月16日(金)の夕刻、カスケディア大学で修了式が盛大に執り行われました。とても感動的な式でした。当日の午後、雪が降らないかと心配ではありましたが、雪は降らずに、予定通りに式が挙行されました。エリック・モリー学長と私の挨拶の後、学生代表として2人の学生が、留学から学んだことや貴重な経験談のエピソードを、抑揚の付いた綺麗な発音の英語で語ってくれました。その素晴らしいスピーチに対して、大学関係者・ホストファミリーから、割れんばかりの拍手が起こり、なかなか止みませんでした。

修了式の写真を紹介します。

Photo_2 2_3 3_4

今回は、英文法の話をしましょう。私の英語授業で、留学の最後の頃に勉強する「比較級」の話なのですが、その中でも、ちょっと分かりにくい no more than no less than についての話です。いつものプログレッシブ英和中辞典(小学館)より抜粋した例文を使って、説明します。

There were no more than 20 people present.   20人だけがいました。
no more than は、「~より多い、~より凄いことは、絶対にない、ただそれだけ」と考えて、少しガッカリした気持ちを入れて、「~だけ」となります。「たったそれだけ」、つまり only と覚えておきましょう。

no more than の後ろに数字が来ない例では、「~にすぎない」と訳せば、OKです。 

The earth is no more than a little star.   地球は、ただの小さな星に過ぎない。

There were not more than 20 people present.   せいぜい20人程度がいました。 

noが、notに変わっています。これは、数学的に考えて、「~より多いことは無い」 つまり 「~以下」 と訳します。感情を入れないで、「多くても、せいぜい」と訳しても、構いません。

 

次は、上の表現と反対の言い方です。

 

There were no less than 2000 people present.   2000人もいました。 

この場合は、「まさに、(大きさを強調して) ~も」と訳してみると良いです。驚くほど多いという気持ちが強く入っています。

 

no less than の後に、数字が来ない時は、「まさに~だ」と、驚きを表現する言い方となります。

It is no less than a miracle.  それは、まさに奇跡だ。

 

There were not less than 2000 people present.   少なくとも2000人がいました。

no ではなくて、notになっています。これは、数学的に、「~より少ないことは無い」 つまり 「~以上」と訳せば、OKです。驚きの気持ちは入りません。「少なくとも」と訳しても、構いません。

 

最後に、no more than が離れている no more than ~ の意味を説明しましょう。

次の文は、辞書に載っている定番の例文です。 

A whale is no more a fish than a horse is.   クジラが魚でないのは、馬が魚でないのと同じだ。

 

私が学生の頃は、全く意味が分からない英文だと思っていました。どの参考書にも、必ず クジラの構文 として解説されています。この英文の中に、どうして同じだと言う意味が入っているのか、当時は理解できませんでした。そこで、皆さんに、訳し方の裏技を紹介します。 

 

no more …. の …. の部分を、全然違う と強く否定してください。 

クジラの構文では、つまり クジラは絶対に魚でない と否定します。そして、than …. の …… の部分に、 そのことと同じような具体例 が入ります。この場合は、馬ですね。馬は魚でない動物の具体例ですね。

だから、馬が魚ではないのと同様に、クジラも魚では全く無い となります。

 

では、He is no more intelligent than a flea. を訳してみて下さい。

訳は、彼は、優秀では絶対にない。頭がすごく悪いよ。ノミ並みだよ となります。 

 

反対は、no less than  となります。上の例文の反対の文を作ってみましょう。

He is no less intelligent than Steve Jobs. 

訳は、彼は、頭が悪い事は絶対ない。すごく優秀だよ。スティーブ ジョブズ級の頭の良さだよ となります。

 

面白く読んでくれましたか。理解できたと言ってくれたら、とても嬉しいですが。

では、また次回に!