プロフィール

野島 貞吉先生
担当科目:基礎英文法、イディオム特訓
慶応Boyのカリスマ先生
留学に行った学生たちのだれもが崇拝するカリスマ的存在。
文法の裏に隠される欧米人の考え方をドラマ仕立てに伝授する基礎英文法の授業はトリビアがいっぱい!
1コマも休みたくないという学生続出。そんな慶応Boy の趣味はゴルフ。
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2017年3月

2017年3月27日 (月)

a とtheで、こんなに意味が違います

今年の3月は、記録的な雨の多い月となりました。2月半ばから、ずっと雨が降っています。2月初めには眩しい太陽が時たま顔を出して、空気も木々の匂いも春の訪れを感じさせましたが、また冬に戻ったような寒い気候です。3月11日(土)にカスケディア大学に留学する英語コミュニケーション学科の学生達30名が、一足先に到着していますが、皆、毎日の雨に気が滅入ったことだと思います。

そんな中、翌週からスタートしたオリエンテーションに、明るく元気に参加しています。3月23日(木)には、シアトル市内観光のイベントがあり、外国からの他留学生と一緒に楽しいひと時を過ごしました。天気予報は、いつものように曇り又は雨でしたが、何とこの日だけは、予想がはずれて、青空が広がり良い天気となりました。学生達は幸運でした。ホスト宅での写真、オリエンターション中のキャンパスツアーでの写真、そして、学生達の集合写真を紹介しましょう。

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いよいよ、4月1日(土)には、エドモンズ大学、ショーライン大学の学生117名がシアトルに到着します。
こちらの受け入れの準備は万端です。4月からは、雨が止み暖かくなってくれることを期待したいですね。

さて、ちょっと文法的なことを話しましょう。日本人の苦手な冠詞の話しです。 athe 
冠詞を付けない場合で、意味のニュアンスが変わります。新学期が始まるので、自分の「基礎英語」のオリジナル・テキストを見直していて、冠詞の違いで意味が全く変わる面白い例文がいくつかあるので、ここに紹介します。

a があるのと無冠詞の場合、theがあるのと無冠詞の場合、あるいは、 a the
の場合で、意味が変わってしまう例文だけを以下に列挙します。

(1) Please call me Taxi.       私のことをタクシーさんと呼んでください。 (名前がTAXI
と言う人ですね。)
   
 Please call me a taxi.
    私のためにタクシーを一台呼んでください。
(2) She is with child.
      彼女はおめでたです。(妊娠中のこと)
   
She is with a child.
     彼女は一人の子供と一緒にいる。
(3) Do you have paper?
    紙ありますか?
   
Do you have a paper?
   新聞ありますか?
(4) Would you like to have lunch.  
ランチ食べましょう。
   
  Would you like to have a lunch. 
一人分のランチ一緒に食べませんか?
(5) You have egg on your chin. 
  卵のかすがあごに付いているよ。
   
 You have an egg on your chin.
  丸い卵一個があごに付いているよ(!?)
(6) Do you have time?
         今、時間ある?  (今、暇ですか?)
   
 Do you have the time?
       今、何時ですか? (時計をお持ちですか?)
(7) My husband goes to the office by bus.    
夫はバスでオフィスに行ってます。
   
My husband goes to the office by the bus.    夫は(壊れて動かなくなったような)バスの隣にあるオフィスに行ってます。
(8) Money is a reason why she has divorced him.  お金のことが彼女が彼と離婚した理由の一つです。
   
Money is the reason why she has divorced him.
 お金のことが彼女が彼と離婚した唯一の理由です。

理解しやすいように、ちょっと極端な例を挙げましたが、たった一文字があるかないかで、意味がこんなに変わってしまいます。気を付けないと、伝えたい意味が正確にネイティブには伝わらないことになりますから、注意しましょう。

では、もう少し解説をしておきましょう。
a は、たくさんある中の一つと覚えましょう。何処にでもあるもののなかの一つです。一つですから、必ず目に見えて、形があって、数えることの出来るものには付けます。逆に、付けないと、形の見えないものに変化してしまっていることになりますね。

the
は、世の中の人が皆、あるいは、その場に居合わせた人達が皆、共通に知っているものに付けます。「あの」とか「例の」とか、あるいは 「あなたの知っている」と訳すことができます。

(1) a
が無いから、目に見える形のあるタクシーではなく、この例文では名前のように響いてしまいます。
(2) a
が無いから、形が見えませんね。つまり、まだ人間になる前の胎児のイメージですね。
   
 「妊娠している」を婉曲的に言うと、She is expecting. という言い方もありますから、覚えておきましょう。
(3) a がある時は、可算名詞の「新聞紙」ですが、a がなければ、不可算名詞のただの「紙」です。
(4) 食事は、無冠詞で言うルールですが、a が付いたら、具体的な一つのランチボックスとか弁当の意味
ですね。
(5)  a
が無いので、形が壊れたものとなり、この場合は、「卵のかす」のこと。
    
a
 があれば、まるまる卵一個のこと。
(6) 無冠詞の時は、不可算名詞の「時間」で、theがある時は、皆が共通に認識できる「時間を示すもの」 つまり、

     時計とはiPhoneなどのことを言います。
(7) by + 無冠詞の乗り物で、「交通手段」を表します。冠詞が付くと、by が「~によって」と言うよりも、
 「~の近くの、

     ~の隣にある」と言う意味に解釈される可能性があります。
(8) a は、「世の中に色々ある中の一つ」、theは、「唯一の」と言う意味があり、世界に一つしかないもの
に付きます。

今回は、冠詞のお話でしたが、少しでも、この違いの面白さに気付いて、英語に興味を持ってくれたら、嬉しいですね。
では、また、次回に。

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