プロフィール

野島 貞吉先生
担当科目:基礎英文法、イディオム特訓
慶応Boyのカリスマ先生
留学に行った学生たちのだれもが崇拝するカリスマ的存在。
文法の裏に隠される欧米人の考え方をドラマ仕立てに伝授する基礎英文法の授業はトリビアがいっぱい!
1コマも休みたくないという学生続出。そんな慶応Boy の趣味はゴルフ。
2018年9月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

最近のトラックバック

« ミスタイプから生まれた会社名のお話し | トップページ

2017年12月20日 (水)

カスケーディア大学で修了式が行なわれました。

Merry Christmas !

 

もう2017年も終わりに近づいてきました。本当に早いものです。

皆さんにとっと、どのような一年でしたか。実りの多い明るい一年だったでしょうか。

師走に入って、シアトルは、午後4時過ぎにはすっかりと暗くなり、雨風の多い毎日が続いています。

 

さて、先日、一足早く英語コミュニケーション科の学生が通うカスケーディアキャンパスでは、Trajal Hospitality Collegeの修了式が執り行われました。Eric Murry学長や英語講師のJessica Weimer先生から、トラジャル生の真面目な授業態度やクラスでの協力的な姿勢、そして何よりも出席率が非常に良いことについてお褒めの言葉を沢山頂きました。3年目が終わり、カスケーディア大学の英語授業プログラムにとって、トラジャル生の存在は、無くてはならないものになってきたようです。

1 2 3

 

今回は、また英文法の話しをします。

皆さんは、「過去形」には、2種類あること知っていましたか?
実は、このことが非常に大切なことなのです。

動詞や助動詞の過去形を見た時に、すべて過去に起こったことと思ってしまうと誤解をしてしまうことがあるので、その2種類の過去形の違いを理解しなければなりません。

 

例えば、will の過去形のwould ですが、手元にある研究社のライトハウス英和辞典では、最初に、

「直説法の過去形」 としての説明があり、その後に、今度は、「仮定法の過去形」の説明があります。

つまり、過去形には、直説法のものと仮定法のもの2つの種類があるのです。

 

では、直説法とは何か?仮定法とは何か?を考えてみましょう。

 

直説法 ( Indicative Mood ) とは、事実をありのままに述べる方法です。この「法」を英語でmood と言いますが、法律の「法」より、「気持ち」の方が適切な訳だと私は思っています。この世界で起こった事実をそのまま表す気持ちです。では、仮定法 ( Subjunctive Mood ) とは、事実の反対のことを想像して、空想を述べることです。言語学者は、これを接続法とも言っています。よって、現実でないこと、本当ではないこと、実現しないような願望や妄想を頭の中に巡らせて、その想像を語る気持ちです。

 

例として、直説法の would を説明しましょう。

事実として「未来に必ず~する」を意味する助動詞が、will ですが、時制の一致によって、would になります。主節の動詞を過去形にした場合に、従属節の動詞や助動詞も過去形に変えます。

 

He says that he will come.         彼は来ると言っている。   

He said that he would come.    彼は来ると言った。 

これは、事実とし「来る」こと、あるいは、「来るつもり」のことですね。 彼は実際に来るわけです。

 

もう一つ、過去の習慣を表して「よく~をしたものだ」の時に、would を使います。
副詞のoften usually が一緒に付くことが多いです。
これは、過去において習慣的に行なった事実です。

We would often have coffee together after the lecture. 

その講義の後、二人でコーヒーをよく飲んだものだ。     コーヒーを良く飲んだ習慣は事実です。

 

これらの上の直説法による文は、全部事実を述べています。

 

今度は、仮定法のwould を説明しましょう。

If I were you, I would marry him. 

もし私があなただったら、彼と結婚するだろうね。  

彼と結婚することは、現実にはあり得ません。事実ではありませんね。

 

If I were much younger, I would go with you. 

もっと若かったら、あなたと一緒に行くのだがなー。

若くないので、一緒に行けないことを言ってます。 行くことは事実ではありません。

 

このif 節の中にあるwere も仮定法の過去形ですね。仮定法では、be動詞はすべてwere となります。

 

このように、2種類の過去形が存在して、現実に起きた過去形 と 空想の時の過去形 があるわけです。

 

では、一般動詞の過去形で、この2つの法を説明してみますね。

動詞のgo の過去形で、簡単な例文を作ってみましょう。

 

直説法のwent

He went to see her yesterday. 

彼は昨日彼女に会いに行った。  実際に彼は行ったのです。 行ったことは事実です。

 

仮定法のwent

If he went to see her now, she would be surprised.

もし彼が今彼女に会いに行けば、彼女は驚くだろうね。  

現在の仮定の時は、if の文の中の動詞は、現在形でなく、過去形に変えます。

「もし行ったとしたら」と言う仮定の話で、実際には、彼は会いには行かない訳です。

 

I wish you went there with me. 

あなたが私と一緒にそこに行けると良いですね。  

実際には行けないという意味です。 事実は行かないわけのです。 

行けることが現実に起きたら、良いですね。。。と言うニュアンスですね。

 

It is time you went to bed.    

もう寝る時間ですよ。 

実際には、まだ寝ていませんが、この構文でも、動詞は過去形に変えて表現します。

この went to bed は、現実には「寝た」ではありません。現実はまだ寝ていません。

 

他の助動詞の過去形も考察して見ましょう。

could も辞書を引いて見てみてください。 直説法の過去形と仮定法の過去形の説明がありますから。

 

直説法の過去形では、事実として「~が出来た」。

I could find the book in the school library yesterday. 

昨日私はその本を学校の図書館で見つけ出すことが出来た。

 

仮定法の過去形では、「~ができるのになー」。 現実は出来ないことになります。

If she spoke a foreign language, she could get a better position. 

もし彼女が外国語を話すなら、もっと良い職を見つけることができるのになー。

 

では、should の箇所も見てみましょう。

 

直説法の過去形では、未来や意志を表すshall が、時制の一致で、should に変るだけで、「~すべき」の意味は全くありません。

I thought we should soon find the ship.   私は我々が直ぐに船を見つけると思った。

 

仮定法の過去形では、「~すべきである」。  ~をした方が良いの意味です。 

We should love our neighbor.         我々は隣人を愛さなければならない。  

 

今回のお話は、ちょっと難しかったかもしれませんが、過去形には、現実に起きた過去形と現実には起きていない過去形の2つの種類があることを覚えておいてください。 では、また次回に。