プロフィール

野島 貞吉先生
担当科目:基礎英文法、イディオム特訓
慶応Boyのカリスマ先生
留学に行った学生たちのだれもが崇拝するカリスマ的存在。
文法の裏に隠される欧米人の考え方をドラマ仕立てに伝授する基礎英文法の授業はトリビアがいっぱい!
1コマも休みたくないという学生続出。そんな慶応Boy の趣味はゴルフ。
2018年4月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

最近のトラックバック

« 2018年2月 | トップページ

2018年4月

2018年4月 2日 (月)

「おじ」の英語uncleに関するお話し。

早いもので、4月に入りました。本格的な春がそこまで来ています。

雨の多い冬も終わり、ようやく晴れの日も多くなってきました。暗い冬から明るい春の登場を、シアトルの人達は首を長くして待っています。

 

さて、3月の初めにカスケディア大学の学生36名が到着し、緊張しながら受けたオリエンテーションも終わり、先週より英語授業がスタートし、皆元気に出席しています。到着して初めてホストファミリーに会ったときの写真とホストファミリーの家の写真をいくつかここに紹介します。

 

Dscn12031web Dscn12122web Dscn12213web

今回の私の授業は、家族や親戚の英語についてです。

 

父は father、母は mother、兄弟は brother、姉妹は sister叔父は uncle、叔母は aunt
この辺の単語は簡単ですから直ぐに言えるでしょう。祖父のgrandfather祖母のgrandmother も知っている単語でしょう。では、従妹を言えますか。nephewniececousin ですね。


祖父母の兄弟である大叔父甥・姪の娘は、どう言うでしょうか? 正解は、granduncle grandnieceになります。uncleauntnephewniece なども一世代離れると、granddaughter と同じように、頭に grand を付けて表せば良いのです。

 

では、義理の~ (義父、義母、義兄/弟、義姉/妹)の場合は、どうしたら良いでしょうか? 単語の後ろに -in-law を後ろに付ければ、良いのです。 -in-law とは、「法律上の」と言う意味です。
義父・義母(結婚する相手の父・母)ならば、 father-in-lawmother-in-law義理の兄/義理の姉/ならば、brother-in-lawsister-in-law となります。

次に血縁関係の無い継父(母の夫)継母(父の妻)などは、step を頭に付けて、stepfatherstepmother となります。血の繋がりの無い義兄なら、stepbrother となる訳です。

「父方の」や「母方の」は、次の形容詞を付けて下さい。血縁関係を説明するのに便利な単語です。

paternal: 父親らしい、父方の」maternal: 母らしい、母方の」。 パパはパターナル、ママはマターナルと覚えて下さい。父方の祖父(父の父)ならば、 paternal grandfather母方の叔母(母の姉妹)ならば、maternal aunt となります。

米国で生活していると、何かの申請書類などに頻繁に出てくる単語なので、当たり前の基礎単語なのですが、学生にとっては難しい単語の例として、次の二つがあります。男女の区別をしないきょうだい と 配偶者の英語です。それぞれ、siblingspouseと言います。

ところで、uncleauntの単語を例にして、欧米文化と日本文化との違いを一つ紹介します。

「おじ」と「おば」には、二つの漢字があることを知っていますか。

伯父叔父伯母叔母ですね。中国や日本では、父や母の兄弟・姉妹を言う時には、その生まれた順番を大事にする習慣があります。父や母の兄の場合は、伯父と書き、父や母の弟の場合は、叔父と書きます。「おば」の場合も、同様です。

英語のuncle には、そんな表現は無く、「おじ」の単語は、uncle だけです。もしどうしても、兄だ弟だと言いたければ、uncle を使わずに、He is my father’s older (younger) brother. と言う表現になります。

 

日本の日常生活で使う「おじ」と「おば」には、このように二つの漢字がある訳ですが、漢和辞典を引いてみると、何と正しくは四種類あるのです。つまり、全部、生まれた順番で決まります。

「伯、仲、叔、季」の順番です。男であれば、長男、次男、三男、四男 となるので、日本では、次男を中心にして、父の上の兄を、伯父として、父の下の兄を、叔父として定着してきたのだと思います。よって、父の兄弟が三男だとすると、本当は、「おじ」の漢字は、仲父季父となるのですね。訓読みは、「おじ」でも、音読みでは、「ちゅうふ」、「きふ」 となります。私も全く知りませんでした。漢字文化の表現の豊かさに驚かされます。なお、余談ですが、親戚関係のない「おじさん」と言う意味で使う「おじ」は、小父と書きますよ。

 

辞書を見て気付いたのですが、一番上の兄を伯兄(はくけい)、次男を仲兄(ちゅうけい)と言うとここから、「伯仲」の言葉が生まれています。「実力が伯仲している」とは、兄弟のように良く似ていて、優劣が付け難いことを意味しています。このように、辞書を引くと、偶然に面白い発見をするものです。

 

最後に、もう一つ、英語の方のuncleに関する面白い話しをしましましょう。 

Uncle Samです。この単語は、おじさんとは関係なく、「米国政府」や「米国」そのものを指しています。

1800年代の初め頃から、The United States USを擬人化して、米国政府を「サムおじさん」と言うようになりました。Uncle Samを見たら、「米国」と訳して下さい。

 

Uncle Sam allocate a great amount of money to the military expenditure.

米国政府は、軍事費に多額のお金を割り当てている。

 

今回は、英語と漢字の勉強となりましたね。では、また次回に面白いトリビアを紹介しましょう。

« 2018年2月 | トップページ