プロフィール

野島 貞吉先生
担当科目:基礎英文法、イディオム特訓
慶応Boyのカリスマ先生
留学に行った学生たちのだれもが崇拝するカリスマ的存在。
文法の裏に隠される欧米人の考え方をドラマ仕立てに伝授する基礎英文法の授業はトリビアがいっぱい!
1コマも休みたくないという学生続出。そんな慶応Boy の趣味はゴルフ。
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2018年8月

2018年8月27日 (月)

could use a ~は、どんな意味でしょう?

日本の猛暑は少し、和らいできましたでしょうか。シアトルも暑い日が続いています。

 

7月の米国独立記念が過ぎでからこの8月の終わりまで、毎日素晴らしい晴天がずっと切れることなく継続しています。そのために、空気は乾燥していて、お湿りがそろそろ欲しいところです。それに加えて、この数日、山火事の影響で、空は煙と灰で曇り、太陽を遮ってしまっています。喉や目を痛める人もいるほどです。朝、私の車のボンネットやフロントガラスには、白い灰が薄く積もっています。何となく焦げ臭い匂いが充満している感じもします。今日もAir Quality Alertと言う警報が出ています。テレビやラジオの天気予報では、外での運動は控えた方が良いとアナウンスしています。早急に雨が降るか、強風が吹いて、この鬱陶しい煙を吹き飛ばしてほしいものです。今後数日で煙も無くなり、解消すると予想されていますが、どうなることでしょうか。毎年、米国北西部の何処かで山火事は発生し、一週間程度で鎮火するのですが、今回は長引いていますね。

 

夏の風物である「シアトル盆踊り大会」に、浴衣を着て参加した学生の様子と「海の祭り」でいつも轟音と共に現われるBlue Angels飛行隊の曲芸飛行の様子を紹介しますね。

 

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さて、最初に天気予報で空気が悪いと言う警報が発せられていることに触れましたが、その中で、テレビ・キャスターが、次のような英語を発していました。 

 

We could use a good rain.  早く、「雨が降って欲しい」と言う意味の表現です。

 

そこで、今回は、この could use ~の表現 can の過去形のcouldについて、お話したいと思います。

 

could use  は、「~が欲しい」、「~が必要だ」と言う時に使います。

use でも、意味は「使う」ではなくて、「欲しい」です。幾つか例文を紹介しましょう。

 

暑い日に、アイスクリームがあったら嬉しいですよね。そんな時に、

I could use an ice cream.   アイスクリームが欲しいなー。

 

お金がもう少しあったら、誰でも嬉しいですよね。そんな時は、

I could use some money.    お金がもう少し欲しいなー。

 

物を主語にして、「~が必要だ」と言う時にも使えます。

The house could use another coat of paint.   家はもう一回ペンキを塗る必要がある。

 

文法的には、仮定法過去の用法となります。

「現実には、その場に無くて使えないけれども、もし手に入って使えたら良いなー」と言う気持ちが込められて、この表現が生まれて、慣用的に使われるようになったのだと思います。

 

「できる」の意味のcan は、実は曖昧な表現ですから、気を付けないといけません。

どの英文法書にも、最初に、「能力・可能を表す」と説明されています。

 

can は、古い英語の動詞の cunnan = know (元はドイツ語)  やり方を知っている」から生まれた助動詞です。know-how を知っているから、「能力・可能」の意味が生まれたのでしょう。

でも、やり方を知っていたこと実際に行動して成功したことは、全然違います。

 

ですので、直説法でのcould と、仮定法でのcould とは意味が異なります。このことを知らずに間違えている人は多いです。実行して達成した時は、was/were able to を使いましょう。その方が、無難です。コ

ミュニケーションにおいて、相手の誤解を避けることが出来ます。

 

I was able to borrow an umbrella, so I didn’t get wet.

傘を借りることができたので、濡れずに済みました。

 

あるいは、単純に動詞を過去形にして、I borrowed an umbrella. でも、意味が変りませんね。 could を使う必要はありません。I could borrow an umbrella. と表現すると、仮定法過去の用法で解釈されて、「今、借りようとすれば、傘を借りられるかもね」と言う意味に取れて、過去の事柄として理解してくれません。

 

I could do it. だけを言った場合には、この意味は、何かの仮定が隠れているように思われてしまいます。

例えば、「私に任せてくれれば、私なら出来るのに」と言う感じです。「私はそれが出来ました(過去)」と言う意味にはなりません。

 

しかし、過去を表す副詞が付いていれば、明確に過去の出来事となりますので、過去時制となります。

I could do it yesterday. は、「昨日私はそれが出来ました」と言う意味で、過去の話となります。

 

現在時制での「できる」は、can でも、be able to でも、どちらを使っても、大きな問題にはなりませんので、神経質になる必要はありません。しかし、過去時制では、気を付ける必要があります。

 

では、was able tocould の使い方を解説しましょう。

 

先ず、was able toあるいはcouldのどちらを使っても、良い場合です。

感覚動詞が来る時は、両方ともOKです。 見るsee、聞く heat、味がする taste、感じる feel などの動詞を使った時です。

 

I could ( was able to) see the Milky Way from the hotel where I stayed this summer.

この夏泊まったホテルから天の川を見ることができました。

 

I could ( was able to ) taste the cinnamon in this cake.

このケーキにシナモンの味がしました。

 

過去にその能力があり、一度だけの成功でなくて、いつも継続的にできた時には、was able to でもcould でも、どちらを使っても良いです。

 

I could ( was able to) run much faster when I was a student.

学生の頃は、もっと早く走ることができました。

 

ある事柄が、継続的に行っていることではなく、その時の一回限りの行為で成功でした場合は、was able to だけが使えます。couldを使うと、ちょっと変な感じです。次のような場合ですね。

 

I was able to get hold of him after several tries.

何回かトライして、やっと彼に連絡をつけることができた。

 

I was able to use Wi-Fi in any place of the hotel.

ホテルのどこの場所でもWi-Fiを使うことができた。

 

今回は、 could use の表現とcould was able to の違いのお話でした。ちょっと難しかったこもしれませんね。これから、「欲しい」のwant の代わりに、could use ~を、ドンドン使ってみて下さい。

 

では、また。

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