プロフィール

野島 貞吉先生
担当科目:基礎英文法、イディオム特訓
慶応Boyのカリスマ先生
留学に行った学生たちのだれもが崇拝するカリスマ的存在。
文法の裏に隠される欧米人の考え方をドラマ仕立てに伝授する基礎英文法の授業はトリビアがいっぱい!
1コマも休みたくないという学生続出。そんな慶応Boy の趣味はゴルフ。
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2018年9月27日 (木)

何故、put up with ~ が、「~ を我慢する」と言う意味になるのでしょう?

9月も後半に入って、秋の気配を感じます。気温も18度前後です。アメリカ北西部は、秋に入るとどんよりとした雨降りの日が多くなりますので、そろそろ憂鬱な季節がやってきます。

学生達は、それぞれの方法で夏季休暇を大いに楽しんだようです。皆、新学期の初日に元気な姿を見せてくれました。シアトル留学も後半です。最初の目標を忘れずに、英語の勉強に励んでもらいたいと思います。そして、残りの留学生活において有意義な時間を過ごして欲しいですね。

 

夏学期が終わって直ぐに、恒例のカナダ・ウイスラー研修旅行に3校合同で行ってきましたので、その時の様子の写真を幾つか紹介しましょう。高原の美味しい空気とウイスラーの山々の絶景を楽しんできました。

 

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さて、今回は、基本イディオム(熟語)についてお話をしましょう。

 

皆さんは、イディオム(熟語)を習った時に、紙に書いたり声に出したりして、覚えようとしていると思います。

例えば、どんな英熟語集にも必ず載っている put up with  は、「~を我慢する、~に耐える」と言う意味で、一語で表すと、endure と同じ意味だと解説されています。そして、皆さんは、put up と with で、何故、「我慢する」という意味になるかを考えずに、丸暗記をしていると思います。

 

そこで、熟語の中にある単語一つ一つの元の意味、原義を理解すれば、丸暗記をする必要が無くなります。その単語の本来の意味が分かれば、熟語の意味を感覚的にイメージできると思います。

 

ほとんどの熟語は、動詞に前置詞(副詞)が付いて出来ていますので、動詞の原義と前置詞(副詞)の原義をしっかりと理解すれば、その意味は自然と分かるはずです。

 

では、基本単語のput で作られている熟語の幾つか使って、説明しましょう。

 

put は、とにかく、「置く」と言う原義をしっかりと覚えて下さい。そして、「ある状態にする」、「ある場所へ動かす」と言う意味もあります。そして、前置詞や副詞の基本的なイメージを押さえれば、熟語の意味は簡単に覚えられます。

 

手元に研究社の「ライトハウス英和辞典」がありますので、「putの句動詞」のページに載っている熟語の順番で説明していきましょう。

 

put away away は、「離れたところに、遠くに」です。

~を今ある場所から離れたところに置く

「~を片付ける」

Put your toys away.

おもちゃを片付けなさい。

put by (aside) by aside は、「自分のそばに」です。

~をそばに置く

「~を取っておく、~を蓄える」

Please put it aside for our next trip.

次の旅行のために、それを取っておいて下さい。

put backback は、「元の場所に」です。

~を元の場所に置く

「戻す、返す」

Put the book on the shelf when you are finished with it.

読み終わったら、本を棚に戻しておきなさい。

put downdown は、「下に」です。

下に置く

「~を下ろす、~を書き記す」

Put down your weapon.

武器を下ろしなさい。

She put her thoughts down on paper. 

彼女は自分の考えを紙に書いた。

上から下に強く押さえて置く

「~を鎮圧する」

They put down the revolt. 彼らは反乱を鎮圧した。

put forwardforward は、「前に」です。
前の方へ置く
 「(案などを)提出する」

The general manager put forward a new proposal.

支配人は新しい案を提出した。

put ininは、「中に」です。

何かの中に置く

「~を入れる、~を差し込む」

Put the garbage in here.

ゴミはここに入れて下さい。

put onon は、「上に、くっ付くように」です。

触するようにを置く

 「着る、身に付ける、(体重が)増える」

Put your coat on if you go out for a walk.

散歩に出かけるのなら、コートを着なさい。

She seems to be putting on weight.

彼女は体重が増えているように見える。

put outout は、「外に」です。

何かの外に置く

「(視界の外に置かれるから)消える」

She put out the light.

彼女は明かりを消した。

The fireman put the fire out soon.

消防士は直ぐに火を消し止めた。

put upupは、「超えて、跨いで、上に」です。

敷居を跨いで置く

「~を泊らせる、宿泊する」

Can you put us up for this weekend?

この週末に泊めて頂けませんか?

We put up for the night at the village inn.

私達はその村の宿にその夜は泊った。

では、最後に、put up with を解説します。

put up with:  ~に関して自分を活動的な状態に置く

「~を我慢する、耐える」

We had to put up with a lot of inconveniences.

我々は多くの不便を我慢しなければならなかった。

put up with up は、「活動している、準備してる状態」を表す形容詞です。

控えのサッカー選手が、そろそろ出番だと分かると、ダッシュを繰り返したりしますね。

それをウオーミング・アップと言いますね。体を温めて直ぐに動けるよう準備する行為ですね。

 

up の前に、自分のoneself を入れて考えてみましょう。 この場合のwith は、「~について、~に関して」と言う意味の前置詞です。 そうすると、put oneself up with ~ は、「~ついて自分を活動的にする、自分に気合を入れる、奮起している状態にする」と言う意味にないます、それは、結果的に、「耐えて我慢している状態」と同じ意味になる訳ですね。 

 

今回は、put に関する基本的なイディオムのお話でした。基本動詞と前置詞(副詞)の本来の意味を理解して、そのイディオムのイメージが頭に浮かぶようになれば、覚えることは難しくありません。

 

では、また次回に。